【舞鶴市民新聞Web記事】 ⇒ 元記事
公演向け稽古に熱 演劇サークル「谺」 5月19、20日 「湖の娘」 総文で 入場無料 オカリナ、合唱団も出演
市民たちでつくる舞鶴演劇サークル「谺(やまびこ)」(粕谷美枝子代表)が、第2回定期公演に向け稽古に励んでいる。1946年に八木隆一郎氏が書いた「湖の娘」を演じる。NPO法人舞鶴引揚語りの会やオカリナグループなども特別出演する。5月19日と20日、浜の総合文化会館小ホールで開かれる。入場無料。 八木氏脚本の「湖の娘」は一幕物の戯曲。敗戦の年、山間の小さな湖のほとりにある宿屋が舞台。戦地ニューギニアで生き残った良正だったが、誤った戦死の知らせが妻に届き、戦後復員してみると彼女はすでに再婚していた。割り切れない思いで宿についた良正に、彼女とその弟が訪ねてくるのだった。 福知山で演劇活動をする日比野修三さんの指導で、団員たちはシーンごとに台詞回しや登場人物の心理を考えながら稽古に取り組む。また、今回は舞台となる旅館の室内などのセットを組み上げるほか、当時の衣装、茶碗などの小道具も準備するなど、1つの芝居づくりに挑んでいる。 良正役の三沢亘さん(25)=松陰=は「敗戦当時といまの考え方にギャップがあり、台詞に気持ちを込めるのが難しい部分があります。来場者に来てよかったと思えるような芝居にしたい」と話す。 19日は午後7時、20日は午後2時に開演。両日に同語りの会が出演し、19日はオカリナの風奏、20日は合唱団のヴォーチェ・アンジェリーカが出演する。 【問い合わせ】電話64・5046、粕谷さん
写真=稽古に励む団員たち